ジャパン フォーカス:日清のLAB入りFFC発売、サントリーの個別栄養プラン、独占FFCデータ

By Hui Ling Dang

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ジャパン フォーカス:日清のLAB入りFFC発売、サントリーの個別栄養プラン、独占FFCデータ
「Japan Focus」では、日清のLAB入りFFCの発売、サントリーの個別栄養プラン、新しいFFC独占データなどを紹介しています。

腸と脳のために:日清、乳酸菌を配合したFFCを初めて発売

日清食品グループは、腸脳軸への関心を高め、過敏性腸症候群(IBS)を対象とした製品の需要に対応している。IBSは、日本人の約10人に1人が罹患していると言われている。

今回発売した機能性表示食品は、「ビフィズス菌N708タブレット」と「ビフィズス菌N61タブレット」。前者はお腹の辛さ軽減を、後者は記憶力や注意力の維持を謳ったものである。

同社では、乳酸菌を用いて認知機能をサポートすることで、同様の機能を持つ製品との差別化を図ることができると考えている。

過渡期:サントリー、英国の新興企業への投資後、日本の個別栄養プランについて語る

サントリーは、英国のスタートアップ企業であるRemedy Health社に306万ドルを出資、日本でのパーソナライズされた栄養サービスおよび商品の発売計画を明らかにした。

Remedy Health社は、Nourish3dというブランドを通じて、3Dプリンターで各個人専用の7層構造のグミを作成することができる。食事や生活習慣に関するアンケートへの回答から、一人ひとりに必要な栄養素が決定される。

今回の提携は、サントリーが健康食品のポートフォリオをグミまで含む拡大を意図していることがきっかけとなった。

手法に欠陥がある?日本の機能性表示食品にプラセボ対照試験を見限る声高まる

プラセボ対照試験は、通常、医薬品を対象とした試験デザインであり、食品の機能性試験に用いることは、適切な結果をもたらさない可能性があると、最新のレポートが述べている。

日本のFFC制度は、2023年4月に実施8年目を迎える。また、その問題点として、複数の機能性を謳う製品の増加が報告されている。

健康食品試験法研究会は、東京大学名誉教授の唐木英明氏によって昨年末に設立され、FFCの健康効果を証明するための無処置対照試験など、最適な代替方法を探ることを目的とする。

日本FFCの独占データ:体重管理、ストレス解消、認知機能改善製品がトレンドに

コンサルティング会社の株式会社スムースリンクが発表した「2022年度上半期に届出されたFFCの徹底分析」の新データによると、日本では体重管理、疲労・ストレス解消、認知機能のサポートを謳ったFFCがトレンドになっていることが明らかになった。

2022年4月から9月の間に、FFC制度を統括する消費者庁(CAA)に届けられたFFCは、合計580件にのぼった。

認知機能の健康に関するFFCの例としては、注意力、空間認知力、言語記憶力のサポートを謳ったものが挙げられる。その他、血圧、血糖値、関節の健康、コレステロール、免疫機能に関するFFCが人気となっている。

プロバイオティクス摂取により慢性便秘の高齢者の便通が改善される-研究結果

ビフィドバクテリウム・ロンガムBB536のサプリメントは、慢性便秘の高齢者の便通、特に便の回数を改善することが、日本でのRCTによって示された。

この無作為化二重盲検プラセボ対照試験は、順天堂東京江東高齢者医療センターの外来患者を対象に実施された。

慢性便秘と診断された高齢者80名は、プロバイオティクスまたはプラセボ粉末を4週間毎日服用した。試験終了時および4週間後においても、介入群ではCSSスコアに有意な改善が認められた。

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