環境保護推進:アサヒ、再生可能エネルギーを使用したノンアルコールビールの生産を開始

By Guan Yu Lim

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環境保護推進:アサヒ、再生可能エネルギーを使用したノンアルコールビールの生産を開始
アサヒビールは、一部のアサヒスーパードライの先例に倣い、再生可能エネルギー(グリーン電力)を使用したノンアルコールビール「アサヒドライゼロ」の生産を開始する。

同社は、主にバイオマスと風力を活用する日本自然エネルギー株式会社から同じ再生可能エネルギーを調達する。

この動きは、2050年までにすべての事業活動において温室効果ガス排出量ゼロを達成するというアサヒグループのビジョンの一部である。短期的な目標として、2030年までに排出量を30%削減する。

ドライゼロの生産に再生可能エネルギーを使用することは、目標を達成する方法の1つである。

アサヒグループホールディングスの広報課のマネージャー、Kristin Chiu氏は、3つの製品(スーパードライ缶、スーパードライギフトパッケージ、ドライゼロ缶)で年間9,300トンのCO2排出量が削減され、2020年にこれらの製品を製造するために2015万kWhのグリーンエネルギーを調達することになると予想しており、これは前年と比較して119%の増加になるとFoodNavigator-Asia​誌に述べた。

グリーン承認

アサヒドライゼロのパッケージには、日本品質保証機構(グリーンエネルギー認証センター)が制定した、製品がグリーン電力を使用して製造されていることを示すグリーン・エネルギー・マークが記載される。

マークは、外装と缶自体を含むすべての包装材料に記載されることになる。

グリーン・エネルギー・マーク付きの新しいアサヒドライゼロ(350mL缶)は、2020年1月末に発売される。

環境保護推進

これまでのところ、アサヒの他の製品は再生可能エネルギーを使用して製造されていない。 ただし、2019年2月に策定されたアサヒグループ環境ビジョン2050の一環として、持続可能なビジネスに貢献する計画に取り組んでいる。

一例として、既存の14.9g缶よりも1g少ない13.9gのアサヒの軽量ビール缶(350mL)があるとChiu氏は説明。 アルミニウムの使用量を減らすことにより、年間のCO2排出量を11,000トン削減することが見込まれる。

アサヒの清涼飲料事業では、従来の石油系インクの代わりに、三ツ矢サイダー(1.5Lペットボトル)のラベルの印刷にライスインキを使用している。

ライスインキは、国産の米糠から油を絞ったときに生じる搾りかすで作られた樹脂を使用している。 この取組みは、CO2排出量を約10トン削減すると予想されている。 また、アサヒでは、さらに植物由来の材料をラベル用(80%)とボトル・キャップ用(30%)に使用する予定である。

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