インド フォーカス:Unilever India のコーヒーと紅茶のプレミアム化、Swizzleの拡大、ラベリング政策のギャップなどを総まとめ

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今回のIndia Focusでは、Unilever Indiaのコーヒーと紅茶のプレミアム化、Swizzle のモクテルによる拡大、ラベリング政策のギャップなどをご紹介します。

情勢への懸念:Unilever India、栄養ドリンクの業績が横ばいの中、コーヒーと紅茶のプレミアム化で成長加速を図る

Hindustan Unilever India (HUL)は、前四半期のHealth Food Drinks (HFD)ポートフォリオの業績が横ばいの中、プレミアムコーヒーと紅茶事業が短期的な成長を牽引する可能性が高いことを強調した。

同社のHFDポートフォリオは主にHorlicksとBoostの栄養ドリンクブランドで構成されており、食品・飲料事業のリーチを拡大するため、過去数四半期にわたりHULの主要な  投資対象となってきた。しかし、同社の Rohit Jawa CEO 兼マネージング ディレクターは、HFDは「中長期的な取り組み」であり、実現には3〜5年かかる可能性があると強調 している。

アルコールなしでハイに:インドブランドSwizzleRTDモクテルでAPAC進出を狙う

2019年にモクテルキットの宅配会社としてベンガルールで設立され、現在では全国1,500店舗で販売されているインドのブランドSwizzleは、RTD(Ready-to-Drink)モクテルでAPAC全域での発売を目指している。

「なぜインド以外に進出したいのかについては、主に2つの考慮事項があります。第一に、一年の大半を暑い気候のもとで過ごす他の地域は、冷たい飲料を提供する当社に とって好都合である。第二に、海外での飲料消費量は著しく高く、インドに比べ50%以上消費量が多い。この消費量の増加が、私たちの事業拡大計画の重要な理由です」

「安全性を超えて」:南アジアでより健康的な食環境を作るために必要な政策 - 最新の研究

最新の研究によると、包装前面表示、食品税、「不健康な」製品のマーケティング、学校栄養基準の改善を含む政策ギャップを埋めることが南アジアで緊急に必要である。

研究者らは、バングラデシュ、インド、パキスタンおよびスリランカを含む南アジアの2020~2022年の食料政策を評価した。

南アジアのような低中所得国では、栄養不良が依然として重大な公衆衛生問題である一方で、栄養過剰への移行も増加していることを、同研究者らは指摘している。

自然療法:Himalaya女性の健康問題に対処する植物療法の重要性を強調 - Growth Asia Summit 2024

アーユルヴェーダ・ヘルスケアブランドである Himalaya Wellness は、妊娠中、月経中、更年期などに直面する女性の一般的な健康問題を解決するためには、植物療法が重要であると考えている。

同社のデータによると、未対応の公衆衛生ニーズの約70%は女性を中心としたものである。

これは、2025年には約10億人の女性が更年期障害の症状を経験すると予想されていることや、女性は男性に比べてうつ病を経験する可能性が2倍高いことなど、さまざまな調査結果による。

生活費危機の中、APACの消費者が最も懸念しているのは睡眠とメンタルヘルス

生活費危機が叫ばれる中、アジア太平洋地域(APAC)の消費者が最も関心を抱くのは睡眠とメンタルヘルスであることが明らかになった。

NielsenIQのリジョナル エグゼクティブ ディレクター、Craig Houliston氏は、Growth Asia Summit 2024で講演し、上記のように指摘した。

例えば睡眠は、シンガポール国立大学の報告書に基づき、取り組むべき重要な分野として特定された。