ジャパンフォーカス：発酵食品の摂取、サントリーのミストサプリメント、トラフィックライト食品表示など

妊娠中の発酵食品摂取は子供の神経発達障害のリスクを低減する可能性​-​日本に於ける研究​​

研究者らは、エコチル調査（JECS）のデータを分析し、妊娠中の発酵食品摂取は、子どもの神経発達のいくつかの領域と有益な関連がある可能性があることを見出した。

さらに、累積証拠は腸内細菌叢の組成の変化が腸脳軸に重要な役割を果たしていることを示唆している。

「したがって、腸内細菌叢の組成は、神経疾患だけでなく、小児の神経発達にも関連する可能性があると推測しました」と研究者らは述べている。

野菜を多く食べる消費者は塩分摂取量が多い​-​日本の調査分析​​

野菜の摂取量が多い日本の消費者は食塩摂取量が多い傾向にあり、ナトリウムを控えた野菜調理を奨励する政策介入が必要である、と研究者らは述べている。

野菜摂取量が多いほどナトリウム摂取量との関係が負またはゼロであることが報告されている欧米諸国の調査結果とは異なり、日本では野菜摂取量が多い食事パターンはナトリウム摂取量が多いこととしばしば正の関係がある。これは、食品を調理・保存する際に食塩を含む香辛料や調味料を加えることが多い日本人の調理習慣と関係があるかもしれない。

スプレー感覚：サントリー 社内ベンチャー制度でエアゾールスプレータイプ サプリ　　メントを開発​​

サントリーの社内ベンチャープログラムが、吸収性と利便性を高めた「次世代型ミストサプリメント」を開発した。IN MIST（インミスト）」と名付けられたこのシリーズは、現在、体の中から美容、健康、睡眠をサポートする3つのSKUで構成されている。

バッグオンバルブ(BOV)エアゾール技術を用いた80mlのエアゾールスプレーディスペンサーに充填されたインミスト製品は、ウララ芦屋、アイコンジム、整形外科と筋骨格のリハビリに特化したDo-Clinicで販売されている。

食事の信号：交通信号方式食品表示が日本の学生の健康的な選択を促す​-RCT​​

日本の研究者らは、ランダム化比較試験（RCT）において、交通信号方式 (色分け)食品（TLF）ラベルが日本の大学生に与える影響を評価し、その使用が健康的な食生活の選択を促すことを明らかにした。

TLFのようなFOP栄養情報ラベルの表示は、生活習慣病予防のために世界中で実施されている。研究者らは、健康的な食生活の選択に影響を与える可能性を調査するため、2022年4月11日から5月2日にかけて、69人の日本人大学生を対象にRCTを実施した。

紅麹の影響：小林製薬、第​1​四半期に​38​億円超の損失を計上​​

小林製薬は第1四半期決算で、汚染された紅麹製品、原材料の回収および医療費補償のため、約38億6,000万円の「特別損失」を計上した。

大阪に本社を置く同社は、3月下旬から紅麹製品に関連した腎臓病患者が相次いで発生したため、製品回収関連の損失を36億5,000万円と見積もっていた。

この騒動は、韓国と台湾の当局が消費者に注意を呼びかけるなど、他の国の紅麹業界にも激震をもたらした。