トレンドトラッカー:Yili社のAIプラットフォーム、機能的間スナッキング、手頃な新プロテイン

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©Getty Images

「Trend Tracker」では、YiliのAIプラットフォーム、機能的スナッキング、手頃な新型プロテインなどを紹介します。

「特効薬ではない」 Yili、社内AIプラットフォームの利点と限界を明かす

中国乳業大手のYiliは、製品イノベーションにおける人工知能 (AI) は配合と効率性の向上にあると考えているが、最終製品に良い結果をもたらす特効薬ではないと強調している。

Yiliは数年前、AIプラットフォーム 「Chat-GPT」 の社内版 「Yili-GPT」を開発した。

同社では、さまざまな事業領域の問題解決に社内で活用することを検討しているが、成果を出すという点では 「有用だが限界がある」 という結論に至っている。

インドのProV Foods社、機能的で便利なスナッキングの未開拓の機会に参入

ムンバイに本社を置くProV Foods社は、インドで機能的なスナックに対する需要が高まる中、ヘルシーで手軽なスナックとフレーバーのイノベーションに力を注いでいる。 

ProV Foods社の共同設立者兼CMOであるShalin Khanna氏によると、インドの新興ヘルシースナッキング分野には未開拓のカテゴリーがいくつか残っている。

これらには、栄養バーの「bars and bites」などがある。

2033年までに主流に?新規タンパク質セクターにとって、規制上の課題が緩和されるにつれて、手頃な価格とスケールアップがますます重要になる

APACの主要な新規タンパク質技術セクターは、規制当局の反発が和らぐにつれて、スケールアップとそれに続く製品の手頃な価格が、このセクターにとって次の重要な進化のマイルストーンになると考えている。

培養肉や精密発酵といった技術は、数年前に食品・飲料業界に登場して以来、大きな進歩を遂げてきた。当時は、これらの技術が世界の食料供給に貢献するのは現実離れしているか、不可能だと考えられていた。

COVID-19パンデミックを乗り越え、今や世界中の食品規制当局が将来の代替タンパク質ソリューションとして真剣に検討する段階まで来ている。

イタリアなど一部の国では大きな反発があるものの、APAC地域では前向きな進展がみられ、規模拡大、商業化、製品の値ごろ感がより重視される分野となっている。

ウェルネスの強化:ヘンプとアーユルヴェーダを組み合わせたイノベーションが大衆市場を獲得する鍵を握る

インドのHemp Horizons社は、麻の実の栄養とアーユルヴェーダのウェルネス効果を組み合わせた革新的アプローチが、この分野をより多くの消費者層にアピールする鍵になると考えている。

インドやタイをはじめとするアジア各国の食品規制当局は近年、麻の実や関連製品に対する規制を緩和しており、健康とウェルネスに強い関心が集まる中、消費者の関心も高まっている。

ヘンプシードには、高タンパク、オメガ脂肪酸、抗酸化作用など、多くの栄養効果がある。

Hemp Horizons社は、アーユルヴェーダ ハーブを配合することで、より高い顧客価値を提供できると考えている。

2つの良いとこ取り:Plentoが韓国でエンドウ豆プロテインとコオロギ粉を使った栄養 豊富なスナックをデビューさせる

昆虫食品の新興企業Plentoは、エンドウ豆のタンパク質とコオロギパウダーを使用した焼きクリスプを、今年2月に韓国で発売する予定である。

Plentoのベイクドチップスは、エンドウ豆タンパク質、カシューナッツ粉、亜麻仁、コオロギ粉を使用しており、シンガポール・ポリテクニックでのフード・イノベーション&リソース・センター(FIRC)で3年近くにわたる開発の成果である。

同社は、Bugsolutely BangkokとAsia Insect Farm Solutions (AIFS) Singaporeのジョイントベンチャーである。

Plento社の創業者であるMassimo Reverberiは、同社は植物性タンパク質と昆虫性タンパク質を組み合わせ、「両者の長所」を活用した初めての企業だと考えている。