ジャパン フォーカス: キリンとBlackmoresの取引、日本の消費者の購買原動力、ゼネラル・オイスターのニュートラの試みなど

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©Getty Images

今回のJapan Focusでは、キリンのBlackmoresの買収計画、日本の消費者の購買意欲を高める要因、キリンのウイスキー輸出推進、ゼネラル・オイスターのサプリメントへの参入について特集しています。

キリン/Blackmores買収 - 独占分析:日本の巨大企業が免疫力の向上と機能性食品の イノベーションに注目

キリンとBlackmoresは4月27日、約1692億円の買収計画を発表した。

キリンはNutraIngredients-Asia誌に対し、両社は昨年から協議を続けており、Blackmoresの経営陣は引き続き同社を率いる見込みであることを明らかにした。

日本の大手企業および業界専門家の独占的な見解によると、キリンはこの買収後、ブラックモアズの確立された販売チャネルを活用し、新製品の開発を倍増させるようである。

同様に、Blackmoresは、キリンの研究開発能力、特に製品形態や環境に配慮したパッケージングから利益を得ることが期待できる。また、キリンが資本業務提携している日本のファンケルと製品を共同開発する可能性もある。

編集長コメント:Blackmoresの売却は、関係者にとって最善の結果なのか?

Blackmoresの取締役会、そして筆頭株主であるMarcus Blackmore氏が買収に前向きであるという噂は、少なくとも1年半前から囁かれている。

日本以外の多くの人々や、サプリメント業界に多少なりとも関心のある人々にとって、酒で有名なキリンが、オージーの代表的なブランドであるニュートラ企業に12億米ドルを投じるという事実は、おそらく驚きに値するものだった。しかし、そんなことはありません。

FoodNavigator-Asia誌、NutraIngredients-Asia誌、CosmeticsDesign-Asia誌の編集長Gary Scattergoodが、キリンとBlackmoresの契約について解説します。

ニッポン フードシフト: 日本の消費者の購買選択は、主に手頃な価格と国産に左右される - 政府調査

農林水産省が毎年実施している「食生活・ライフスタイル調査」の2022年度版で、消費者の購買意欲を最も左右する要因は「価格」と「国産」であることが明らかになった。

本調査は、農林水産省により全国4,000名を対象に実施された。

消費者が食品や飲料を購入する際の判断材料や、政府が実施している「ニッポン フードシフト」キャンペーンの認知度について特に重点的に調査されている。

「協調努力」: キリン、「富士」ブランドの輸出促進を業界啓蒙活動と並行して実施

キリンは、日本政府の重点輸出品目の一つであるウイスキーの輸出を米国とEUに向けて加速させるとともに、消費者の認知度を高めるための業界全体の取り組みを支援しようとしている。

キリンは、欧米市場で日本のウイスキーの人気が高まっていることを受け、3年前に「富士ウイスキー」の輸出を開始した。

昨年末、FoodNavigator-Asia誌の取材に応じたキリンは、「富士」ブランドの海外売上50%という2025年の目標を3年前倒しで達成したことをアピールしている。

殻と畏敬の念: 日本の牡蠣会社、初の美容・栄養サプリメントに挑戦

株式会社ゼネラル・オイスターは、美容と健康に敏感な女性をターゲットに、牡蠣の成分を使った亜鉛を豊富に含むタブレットを初めて市場に投入させ、サプリメント分野に参入した。

「エイス シー オイスター サプリメント」は富山県入善町の濃縮海洋深層水を利用し、海水と牡蠣のミネラルバランスを最適化する特許技術で浄化した牡蠣を原料にしている。

同社は、糖衣錠にすることで、牡蠣が苦手な人にもアピールできると期待している。