ローカルな味とグローバルな魅力:シンガポールのMelvados社は、フュージョン・スナックの提供で事業拡大を目指す
シンガポールのMelvadosの最新製品ラインは、急速に拡大している東西フュージョンフードのカテゴリーにおいて、原料やトレーサビリティに関するより多くの情報を求める消費者の増加に基づいている。
最新かつ4番目のブリトルSKUであるPisang Gorengブリトルは、黄金色の衣で揚げたバナナ「pisang goreng」というマレー菓子に触発され、イスラム教徒の祭りHari Raya Aidilfitri(イードゥルフィトル)の準備と同時に4月に発売されたものである。また、新製品を開発する際に考慮すべき重要な要素として、「フュージョン」と「ローカライゼーション」を挙げている。
スエヒロタケのセンセーション:タイのMore Meat社はクリーンラベルの取得を目指すと同時に、新しいRTC製品も計画中
キノコを原料とするタイのプロテイン企業More Meatは、クリーンラベルの認定取得に向けた取り組みを進めるとともに、調理済み食品(RTC)の新ラインアップの立ち上げにも着手している。スエヒロタケ (splitgill mushroom) は、タイのゴムの木にたくさん生えているキノコだが、地元の消費者にも食材としての知名度は高くはない。
More Meatがスエヒロタケをベース原料として選んだ理由は、β-グルカンを多く含み、肉のような独特の構造を持つため、製品に肉を感じさせるための余計なフレーバーが不要なためである。
中国酪農の成長:消費者所得の上昇と機能性製品のイノベーションの増加が大きな飛躍をもたらす
中国の乳製品業界は、消費者所得の上昇と機能性製品の開発で時流に対応する企業に支えられ、2021年に一人当たりの消費量が大きく伸びた。
中国酪農協会(DAC)のデータによると、昨年の中国の一人当たりの牛乳消費量は14.4kgで、前年から10.6%の大幅増となった。DACは、消費者所得の回復と上昇が主な理由であり、それに応じて乳製品などの高品質な製品への需要が増加したためとしている。
間食の落としどころ:タイのMUNCHHH、健康志向と楽しみのバランスでイノベーションを実現
タイのヘルシースナッキングブランド、 MUNCHHHは消費者をリピーターにするために、健康と楽しみのバランスを優先し、スナッキングの「落としどころ」と呼ばれるものをベースに、数々の賞を受賞したスナックシリーズを開発している。
同社の創業者によると、「Lay'sポテトチップスのようなおいしさだけを追求したスナックと、サプリメントや栄養補充食品のような健康的であることを重視した製品の中間」であるとし、おいしさと健康の両方のバランスを備えたヘルシースナッキングソリューションを生み出すことを目指している。
鮮度を保ったまま凍らせる:APACの冷凍食品セクターが健康志向の新製品開発を優先している理由
健康志向を重視した製品は、冷凍食品分野の次の大きなトレンドであり、オーストラリアのようなコールドチェーンシステムが発達した国から、インドのような物流が未発達な国まで、NPDが盛んになっている。
健康とウェルネスに関するトレンドは、多くの誤解が存在していた冷凍食品を含め、パンデミック以前からアジア太平洋地域の食品・飲料業界全体で高まっていることがわかる。多くの消費者は、冷凍食品は栄養価の点で生鮮食品に劣ると考えているが、冷凍食品業界の多くの企業はこの負の認識を克服するために懸命に努力している。