ジャパン フォーカス:味の素のナトリウム削減、キリンの純アルコール表示、インテグリカルチャーの培養肉イノベーションなどをまとめました。

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コントロールを取り戻す:減塩食品に対する味覚の期待に応えることが食品会社の責務 - 味の素 

MSG大手の味の素が発表した新しいデータによると、消費者は健康上のメリットを得るために減塩食品に切り替えることを望んでいるが、それには美味しくなければならないという但し書きがある。 

味の素のSALTS(ナトリウム代替・長期ソリューション)調査では、消費者はナトリウムの過剰摂取が健康問題につながることを理解しているかもしれないが、過剰摂取問題を解決するための解決策は食品会社に責任があり、独自にそれを行うことは望まないか、できないと考えていることも明らかになった。 

 

日本の純アルコール表示:自主的な制度は環境とコストへの影響を避けるために、徐々に導入される - キリン 

ビール大手のキリンによると、日本企業はコストや環境への影響を避けるため、新しい自主的な純アルコール表示制度を徐々に導入していく予定だ。 

これまでのところ、アルコール飲料のラベルに、ABVアルコール度数(%)を純アルコール度数(g)に置き換えるよう求めるこの制度は、業界にとって自主的なものである。 

しかし、すでに多くの企業が政府の勧告に従って参加し、これを実施する意向を示している。日本では、推奨や国の計画が発表されると、キリンも含めこれが一般的であり、社会的責任の一環であるとされる。 

 

培養肉の破壊的イノベーション:日本のインテグリカルチャーがコスト削減のために共生培養技術を推進 

日本の培養肉企業であるインテグリカルチャーは、細胞農業のコストを下げ、より多くの飲食業界関係者が培養肉部門に参加できるようにする最も早い方法の一つとして、同社の共生培養技術を強調している。 

培養肉セクターのコスト削減と価格同等性を実現するための最も大きなハードルの一つは、細胞を培養して肉にするために必要な成長因子のコストが高いことであると長い間認識されてきた。 

しかし、日本のインテグリカルチャーは、複数の種類の「フィーダー細胞」を使って、それぞれのフィーダー・バイオリアクターで成長因子をその場で生産するCulNet(汎用大規模細胞培養)システムによって、この解決策を見出したと考えている。 

 

e-コマースの評価:日本、賞味期限とアレルゲンを強調した新しいオンライン食品規則 

日本政府は、オンラインで販売される食品や飲料の規制に特化した新しい表示ガイドラインを起草し、賞味期限と食物アレルゲンの表示に重点を置いた。 

これは、COVID-19の大流行により、近年インターネット上での販売が急増していることを受け、日本の消費者庁 (CAA) が作成した。 

このガイドラインは、CAAが昨年実施した調査に基づいており、e-コマースで販売されている食品と飲料の消費者の要求事項や相違点、および到着時の購入製品の実態を把握することを目的としている。 

 

輸出の専門知識:日本、食品企業の海外成長を最大化するための新ガイドラインを発表 

日本は、国内の食品・飲料企業が海外市場に製品を拡大するのを支援する目的で、一連の海外展開ガイドラインを発表した。このガイドラインは、輸出に焦点を当てるだけでなく、海外市場における生産の現地化も視野に入れることを目的としている。 

これは、日本が2021年に1兆2400億円という記録的な食品・飲料輸出額を達成したことを受けて、農林水産省が、食品産業全体が今後さらに目覚ましい成長を遂げるための国のガイドラインを策定した。