ネスレブライトは、1969年に日本で初めての植物性クリーミングパウダーとして発売された。コーヒーや紅茶などの飲料に加えることで、本来の風味を損なわずにクリーミーさを増すことを売りにした。
また、クレマトップブランドで販売されている液体タイプ製造している。
温かい飲み物にも溶けることから、スープなどの食品にも適していると、日本の映像クリエイターであるHARUANと共同で、より多くの用途での使用を目指している。
ネスレ日本メディアリレーションズのNaoko Ogawaアシスタントマネージャーは、「ブライトは従来、コーヒーのベストパートナーとして知られていましたが、今後は料理にも用途を広げ、クリーミーさが際立つ新たな味わいを発見していただきたいと考えています」とFoodNavigator-Asia誌に語った。
ブライトに適した料理としては、カップヌードル、カレー、スープ、シチューなどが挙げられる。
このようなセイボリーな料理には、牛乳やクリームを加えるのが一般的だが、これらは冷蔵保存する必要があるが、ブライトは常温で2年間の保存が可能となっている。
「ブライトは、冷たい牛乳を加える代わりに、食品の温度や濃度を変えずにクリーミーさを提供することができます。また、飲料や食品の本来の風味を保つことができるという利点もあります」とOgawaさん。
ブライトは、植物性油脂とカゼインタンパクを使用し、スプレードライで粉末にしたもの。
ノンフレーバー、フレーバーのほか、脂肪分を50%カットした低脂肪タイプ(ネスレブライトスリム)もある。
ブライトは、全国のスーパーマーケット、ドラッグストア、オンラインストアなどで販売されている、海外ではCoffee-Mateブランドで販売されている。
食品廃棄を減らす自販機
また、新たな取り組みとして、ネスレ日本はみなとく(株)とのコラボレーションにより、食品ロスを減らすために無人の自動販売機で商品販売を開始した。
食品ロス削減ボックスと呼ばれるこの機械は、まだ食べられるが配送期限を過ぎてしまい、捨てられてしまうような商品を販売するために開発された。
販売される商品は、「ネスカフェ ボトルコーヒー」、「ネスカフェ インスタントコーヒー」、「ネスレ 抹茶ラテ(スティックタイプ)」、「キットカット」など。これらは小売価格よりも安い価格で販売される。
ネスレ日本では、「食品ロスを減らす取り組みとして、通常の流通経路に載せられないが、まだ食べられる商品を消費者に販売する新たなチャネルの構築を目指しています」と、メディアリレーションズ アシスタントマネージャーのAtsuhi Murataさん。
現在、5台のボックスが北海道、東京、愛知、広島の郵便局や駅、オフィスビルなどに設置されている。
Murataさんは、「ネスレ日本では、当面は5台の食品ロス削減ボックスを継続して運用し、お客様の使用状況や設置先企業のご意見を確認・検証した上で、状況に応じて増設を検討していきます」と付け加えた。