ネスレ日本によると、植物性食品・飲料の市場は、健康的な食生活やライフスタイル、あるいはエシカル消費に関心のある消費者を中心に、急速に拡大しており、このトレンドに乗ることが重要な推進力となっている。
ネスレ日本の広報担当者は、FoodNavigator-Asia誌の取材に対し、「調査によると、国内市場は2019年度に前年比9%増の2,110億円と大きく成長しており、2020年度には11%増の2,330億円になると推定されています。また、5年後には2,910億円に拡大するとの試算もあります」とメールで回答した。
「日本で植物由来の食品や飲料への関心が急速に高まっていることを受けて、ネスカフェ プラントベース ラテ」シリーズとスターバックスのプラントベース2製品を発売しました。他の多くの市場と同様に、日本でも、健康と持続可能性に対する意識の高まりに対応して、これらの製品が消費者の関心を集めています。」
「私たちがターゲットとしている主な消費者は、健康と美容に高い関心を持ち、(ライフスタイルに合わせて)より健康的で美味しく、持続可能な選択肢を求めている方々です。」
日本で最も消費されている飲料のひとつであるコーヒーは、1日1回飲む人が21.8%、1日2~3回飲む人が39%以上、1日4回以上飲む人が10.7%という調査結果があり、飲料市場での潜在的な可能性を示している。
ネスレ日本では、プラントベースコーヒーに注力している。特に、異なる有名コーヒーブランドでプラントベース製品を提供し、さまざまな消費形態やプラントベースミルクの選択肢を提供することに力を入れている。
代表例として、新しい「ネスカフェ プラントベース ラテ」シリーズは、主に「オーツラテ」と「アーモンドラテ」の2種類の製品で構成され、それぞれに4つの消費形態が用意されている。190mlのRTD飲料、1LのRTD飲料、スティックタイプ、NESCAFEドルチェグストシステム用カプセルの4種類である。
「オーツとアーモンドを選んだのは、どちらも滑らかなネスカフェのコーヒーと完璧にブレンドできる植物性ミルクだとわかったからです。」
「2種類あることで、オーツミルクの豊かなアロマとアーモンドミルクのクリーミーさのどちらで、コーヒーを楽しみたいかを選ぶことができます。」
スターバックスの商品は、主に可溶性パウダーミックスが中心となる。
オーツミルクはオプションの一つではあるが、日本のスターバックスでは、店舗で牛乳を有料で豆乳に変更する人気のオプションが既に可能となっており、消費財製品でもその人気が引き継がれるであろうことから、豆乳ももう一つのオプションとなる。
「スターバックスのプラントベース製品は、 「スターバックス プレミアムミックス シルキー ソイラテ」 と 「スターバックス プレミアムミックス トーステッド オーツラテ」 の2種類のSKUで構成され、どちらも4本パックで販売されます」とネスレ日本。
ネスカフェ ソリュブル パウダー ミックスは4本入りで429円、RTD飲料は190mlで213円、1Lで537円、カプセルは12杯分で1,274円となっている – オーツラテ カプセルは4月5日以降の発売。いずれも、全国の主要スーパーマーケットやオンラインショップで販売される。
国内生産
ネスレは、アジア太平洋地域では中国とマレーシアの2つの主要なプラントベース製造工場を持っているが、ネスレ日本は、ネスカフェドルチェグストカプセル以外のネスカフェプラントベース製品は、製造から小売まですべて国内で行うことを明らかにした。