弾みをつけるため、アルコール度数0.5%のビールテイスト飲料「ビアリーは2021年3月に首都圏、関信越エリアで発売され、6月には全国発売となる。
製品はスーパーマーケットやコンビニエンスストア、小売店などで販売される予定。
「ビアリー」はアルコール度数が1%未満のため炭酸飲料に分類されるので、酒税の対象外となる。
アサヒグループホールディングスのKristin Chiu広報マネージャーによると、「ビアリー」のターゲットは、お酒をあまり飲まない、ソバーキュリアスな大人だという。
「また、最近の消費者は、より多種多様な方法でお酒を飲むようです。そのため、アサヒビールとしては、低アルコール・微アルコールの商品で消費者の方々により多くの選択肢を提供していきたいと考えています」と述べている。
同社は3年半の歳月をかけて、ビールの味はそのままに、アルコール度数を下げる技術を駆使して「ビアリー」を開発した。
現時点では輸出の予定はない。
また、アサヒは12月に発表した「スマートドリンキング」の一環として、2021年半ばをめどに主要商品の純アルコールグラム量の公開を開始する。
アサヒには、「スラット」や「カクテルパートナー」、「果実の瞬間贅沢みかんテイスト」など、3.5%以下のノンアルコール・低アルコール商品がいくつかある。
新しい飲み方体験
今年は、感染拡大の影響で第2次緊急事態が長期化しているため、同社は消費者の家飲み体験を高めたいと考えている。
アサヒは、主力ブランド「アサヒスーパードライ」の拡張商品として、飲食店の生ビールのような味わいを訴求した缶ビール「アサヒスーパードライ 生ジョッキカ缶」を新発売する。
「私たちの調査で、消費者が自宅で飲む缶ビールに満足していないのは、お店でジョッキから飲むビールの方が美味しくて刺激的だと考えていることが解りました」とChiuさん。
「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶は、ビールジョッキ感覚で飲めるフルオープン缶を採用しています。また、缶の中に特殊な素材を入れ、ビールの泡が自ら発生するようにしています。クリーミーなビールの泡立ちは、まるでお店で生ビールを飲んでいるような気分にさせてくれます。」
アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶は、研究開発に4年を費やし、2021年4月に発売される。
主力ブランド「アサヒスーパードライ」の2020年の販売実績は6,517万ケース(1ケース=12.66リットル)で、前年比12%減となった。オントレード市場を中心とした販売の落ち込みが要因。