Trinusは、日本のメーカーやブランドと協力して革新的な製品を開発し、関心度をテストするためにクラウドファンディングサイトで発売する。Hoplusは、INHOPから調達した熟成ホップエキスを使用し、佐賀県の有限会社サガ・ビネガーで製造する。
Trinusはこれまでにも森永製菓と共同で、チーズスナックやのど飴など4つの新商品を手がけてきた。
Hoplusビネガードリンク製品(200mL)には、現在、ゆず、甘夏、もも、ぶどうの4種類のバリエーションがある。ドリンク100mLあたり、熟成ホップエキスが約1.1g含まれている。
Trinusは現在、クラウドファンディングサイトでHoplusの予約注文を受け付けている。
「クラウドファンディングの目的は、マーケティングのテストとターゲット層の検証です」とTrinus広報担当のYumi Kanekoさんは語っている。
2021年1月までに20万円の予約注文を取りたいとしている。2020年11月末時点では、83,000円分が集まっている。
集まった資金は製造資金に充てられ、2021年2月までに製品が顧客に届く予定。
クラウドファンディングキャンペーン終了後、Trinusは自社ECサイト(トリナスストア)とYahoo! ショッピングでビネガードリンクを販売する。
Kanekoさんによると、INHOPのECサイトで小売りする可能性がある。
今年半ば、INHOPは初の消費者向け商品である熟成ホップエキスグミとタブレットを発売した。
消費者意識
INHOPは、キリンホールディングスと電通の合弁会社として昨年設立され、キリンの熟成ホップエキスをベースにした商品開発を行っている。
INHOPの金子裕司社長によると、熟成ホップエキスは日本ではまだ比較的新しい成分であり、消費者の認知度は高くないという。
INHOPのコンシューマープロダクトやHoplusの他にも熟成ホップエキスを配合した商品として、2019年に発売されたキリンのノンアルコールビール「キリン カラダフリー」がある。
「顧客の認知度を高めることは、INHOPにとって重要な一歩です」と金子氏は語る。
一つのやり方として、ビネガードリンクなど、日本の消費者に馴染みのある食品や飲料を利用する。ビネガードリンクはフルーティーな風味が特徴で、飲む前に水で薄める。
酢は、寿司や野菜、魚介類、飲料などに使われる日本料理の重要な食材。全国食酢協会中央会によると、日本における酢の生産量は、2017年の42万8,200トンから2018年には43万3,100トンへと前年比5%増となっている。富士経済によると、2018年の食酢の市場規模は約391億円。
「優れた味の適合性と熟成ホップエキスの健康効果に期待して配合しました」 とKanekoさん。
Hoplusは、熟成ホップエキスによるまろやかな苦味が、酢の酸味を引き立てると言われている
Hoplusは、現在のところ、健康に関する強調表示はしていない。キリンは現在、熟成ホップエキスの健康効果を脂肪の管理から正常認知機能まで、研究を行っている。
ホップはビールの苦みや旨みのもとであり、一般的には苦すぎて食品や飲料に取り入れることができないため、キリンホールディングスは、ホップを熟成させ苦みを軽減する加工技術を開発した。
Trinusは、成人消費者やオーガニック製品を求める人々をターゲットにしたいと考えている。
Hoplusシリーズに使用されるフルーツビネガー、フルーツジュース、ハチミツは全てオーガニックである。
Kanekoさんによると、ゆずと甘夏果汁は宮崎県産、もも果汁は山梨県産、ぶどう果汁は長野県産とアメリカ産の両方をとなっている。
国内販売限定で、予約価格は1,275円、通常価格は1本(200mL)1,500円。