新製品の一つは、糖と脂肪の吸収を抑える機能性表示食品 (FFC)となるノンアルコール飲料。
ファンケルのサプリメント「カロリミット」とキリンビールの「ノンアルコールチューハイ氷零 」のそれぞれの強みを生かしたもので、レモンとグレープフルーツの2種類のフレーバーがある。
二つ目は、ファンケルの美容成分に関する知識を生かしたフレーバーウォーター。
資本業務提携は昨年発表され、キリンがファンケルの株式30.3%を取得している。
キリンホールディングスの広報担当、高島 与佳さんは、ファンケルの健康商品における強みを生かした飲料を、より消費者に親しみやすい形で共同開発することが協働の目的であると述べている。
また、キリンの調査により、糖分や脂肪の摂取に対する消費者の関心が高いことが分かったと付け加えた。
「回答者の半数以上の方がお腹の脂肪や体脂肪を非常に気にしており、食事からの糖質や脂肪の摂取を気にしている方がほとんどです。このような現状やお客様のニーズも開発の背景にあります。」
脂肪・糖質の吸収抑制
チューハイは日本で人気のある缶アルコール飲料で、焼酎やスピリッツを炭酸水やジュースで割ったもの。
新商品「キリン×ファンケルノンアルコールチューハイ氷零カロリミット」は、脂肪や糖質の吸収を抑えるという「カロリミット」のブランドコンセプトを、「難消化デキストリン」(食物繊維)という成分で実現している(5g配合)。 また「ノンアルコールチューハイ氷零」の強みを生かし、食事にぴったりな爽快な味わいを楽しむことが出来る。
「カロリミット」には、桑の葉エキス、キトサン、茶花サポニンなどが配合されており、食後の血糖値や血中中性脂肪値の上昇を抑える機能があることが臨床試験で確認されている。
1日1缶(350mL)を目安に、食事と一緒に摂取し、20歳以上が対象となっている。
価格は350ml缶137円(税抜)・148円(税込)。キリンは10月13日(火)から全国で発売、ファンケルは2020年10月20日(火)から通信販売と一部の直営店舗で、数量限定で発売する。
コロナ禍でも、キリンの「ノンアルコールチューハイ 氷零」ブランドは、2020年上半期の売上高が前年比9%増となった。 2019年の売上高も2018年比4%増となっている。
ファンケルのサプリメント「カロリミット」はブランドトータルで、2002年の発売以来、6,700万個が販売されている
フレーバーウォーター
また両社は、主に女性をターゲットにした、コラーゲン(500mg)、バラのつぼみエキス(5mg)、ビタミンC(27mg)を配合したフレーバーウォーター「キリン×ファンケル BASE(ベース) ピーチ&ザクロ」も発売する。
ピーチとザクロのフレーバーが採用され、日常的にすっきり飲めるフレーバーウォーターとして提案されている。
価格は500ml 138円 (消費税抜き希望小売価格)。キリンが10月6日(火)より全国展開。ファンケルは通信販売と全国の直営店舗で10月20日(火)より販売する。
高島さんは、今後もファンケルとの更なる健康関連商品の共同開発が予定されており、キリン独自の成分であるプラズマ乳酸菌などを取り入れていく、と付け加えた。