スナックデリバリー:日本の定期購入サービスが新たな資金で商品開発を強化

_1.jpg

東京を拠点とするスナックの定期購入サービスを行うスナックミーは、2億6000万円の新たな資金提供を受けて、年間100種類以上のスナックの新商品開発を計画している。

資金は、Wベンチャーズ、ディライトベンチャーズ、SMBCベンチャーキャピタル、 Future Food Fundから調達した。 スナックミーは2016年3月に設立され、これまでに約6億円の資金調達を行っている。

代表取締役社長のShintaro Hattori氏は、FoodNavigator-Asia誌の取材に対し、今回の資金は、毎月10品目以上の商品を発売するための商品開発と既存製品の改良に充てられると説明した。

スナックミーはメーカーと共同でスナック菓子の共同開発を行っている。「60社以上のメーカーがスナックを作ってくれています。レシピをメーカーに送り、オリジナルのおやつ製造に協力してもらっています」とHattori氏は語る。

最新の商品は、冷凍さつまいもスナック。「常温でお届けし、お客様には冷蔵庫に入れてから召し上がっていただいています。大人気のおやつになりました。」

スナックミーは、製品に自然素材を使用していることを誇りとしている。昨年は、デーツ、ナッツ、エンドウ豆のプロテインが入った第二世代の天然プロテインバー(CLRバー)を販売した。

売上増加

同社は2016年から毎月5~10%の売上増を記録している。2019年9月と2020年9月を比較すると、売上高は約2倍になっている、これは、コロナウイルス感染拡大中に間食をする人が増えたことに起因しているとHattori氏はみている。

「他の人たちとの接触を避けるため、コンビニエンスストアやスーパーでスナック菓子を購入したくない方は、自宅に直接届く届くおやつ体験ボックスに行き着きます。」

「おやつを届けるだけでなく、レストランやカフェに行けない方々に、自宅でのカフェタイムを提供することができました。」

スナックミーが2020年7月に実施したオンライン調査(n=533)によると、感染拡大の影響で、回答者の51%がオンラインを通した食品購入を増やしたことがわかった。オンライン購入で最も多かったのは「お菓子・スナック」が30%、次いで「米・パン・麺類」(27%)、「水」(20%)、「シリアル」「コーヒー」「紅茶」「乳製品」「生鮮食品」「アルコール」などが続いた。

新製品

Hattori氏は、同社の新しい資金は、定期購入用の製品とは別に、新しいブランドやコンセプトを開発するのにも役立つと語った。

スナックミーは、4月に新ブランド「オツマミー」を販売開始した。

オツマミーは、お酒と相性の良いおつまみが7つほど入ったアペタイザーボックスで定期購入サービス品ではない。

Hattori氏は、感染拡大期にマンション前に捨てられていた多くの酒の空き瓶を見たことが、「オツマミー」を作るきっかけになったと話してくれた。

「コロナウイルスによる、非常事態宣言下の4月はなかなか飲みに行くことができませんでした。この時期は家飲みのニーズが急増し、お客様からアペタイザーボックスを作ってほしいとの要望がありました。」

将来的にはノンアルコール飲料ブランドの展開を検討する可能性を示唆している。

「日本ではアルコール販売に関する規制が多いので、ドリンクブランドを作るならノンアルコールになるでしょう。」