キリン グリーンズフリーは日本の大手ビール会社からの最新のノンアルコールビール

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キリンビールは今月、最新のノンアルコールビール 「キリン グリーンズフリー」 を全国発売する。これは、日本におけるアルコールフリー革新の長い流れの中で最も新しいものだ。

製品は麦、ホップ、水の3つの主成分で作られたノンアルコール飲料(0.00% ABV)。

キリンホールディングス広報部のAtaka Takashima氏はFoodNavigator-Asia誌にキリン グリーンズフリーは 「天然ビールテイストの炭酸飲料」 として販売されると語った。

ビールに近い味を作りだすために、香料や人工甘味料などの添加物を使わない、日本で初めてものとなる。

高まる健康懸念

キリンによると、消費者の健康意識の高まりにより、日本ではノンアルコール飲料やビールテイスト飲料の成長が促進している。

Takashima氏によると、ノンアルコールビールは日本の酒類市場の約5%を占めている。酒類とはビールのほか、ワイン、日本酒、スピリッツを含む。

それほど多くはないように思えるかもしれないが、「過去3年間で、この市場(ノンアルコールビール市場)のCAGRは3%増加しており、この傾向は今後も続くと予想しています」と続けた。

同社によると、従来のノンアルコールビールに対する考え方は、ビールの代替品としてのみであった。しかし、Takashima氏は、ノンアルコールビールは酔うことなくビールの味と炭酸のさわやかさを楽しむすべての大人に適していると語っている。

「無糖炭酸水とノンアルコールのビールテイスト飲料を組み合わせることで、心と体の両方で新鮮な心地よい味わいが得られます。 いつでもどこでも、さまざまな状況で、美味しく、健康的な方法で、さわやかな気分になれます」と同社。

キリンはグリーンズフリーがノンアルコール飲料市場に付加価値を与えることを期待している。

昨年、同社はノンアルコールビール(キリン カラダ FREE)を発売した。この製品は、お腹まわりの脂肪を減らす特性があることから、機能性表示食品となっている。

日本では、アサヒ、サントリー、サッポロなどの大手ビール会社も、それぞれアサヒドライゼロ、オールフリー、麦のくつろぎなどでノンアルコールビール事業に参入している。

ハイネケンは昨年、マレーシアでゼロアルコールビールを発売し、親会社AB InBev傘下のバドワイザーとヒューガルデンも昨年、インドでノンアルコールビールを発売した。

今後の影響

Takashima氏は、来たる東京オリンピックとパラリンピックで、ノンアルコールビールの売り上げは増えると予測している。

 「スポーツとアルコール飲料の親和性が高いため、ノンアルコールビールの消費量も増えると予想しています。」

日本の酒税は今年10月に改正される予定であり、「現在のビール消費者の一部はノンアルコールビールに移行することが予想される」と付け加えた。

グリーンズフリーは、350ml缶と500ml缶入りで2020年4月3日全国発売となる。

同社は、約158万ケースまたは20,000キロリットルの販売を見込んでおり 取手・滋賀・岡山の工場で生産する予定。