カルピスは植物ベースに: アサヒは、発酵乳飲料の豆乳バージョンを発売

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アサヒは、牛乳の代わりに豆乳を使用して、乳酸菌飲料カルピスの植物ベースバージョンを発売する予定。

大豆ベースのカルピスドリンク(グリーンカルピス)は4月に発売される。カルピスは1919年に発売開始された人気の乳酸飲料で、乳酸菌を含む微生物を加えてゆっくりと発酵させる無脂肪乳から作られている。

風味は元のカルピスと同じと期待されるが、豆乳の使用により、よりさわやかな後味と甘さひかえめであるとされている。

同社は、主に40代から50代の健康志向の女性と、非乳製品を好む消費者を対象に、50万箱を販売したいとしている。

植物ベースの可能性

アサヒグループホールディングスの広報担当責任者、Kristin Chiu氏によると、グリーンカルピスの背景には、「乳製品に関する健康懸念の高まりと、植物性ミルク市場の可能性と相まって、当社の発酵技術を使用して植物ベースのカルピスを開発することを決めました。」

「大豆を原料として使用することは、100年以上にわたって牛乳を原料として使用してきたため、カルピスにとって世紀に1度の挑戦です」と語った。

グリーンカルピスは、2020年4月にコンビニ、スーパーマーケット等で販売される予定。

価格は300mL当たり138円(税別)。

2020年の計画

アサヒは2019年に4,177万箱のカルピスを販売、今期は4,330万箱を目指している。

Chiu氏によると、他にもアサヒ清涼飲料事業のベストセラーには、ウィルキンソン(スパークリングウォーター)、三ツヤサイダー(炭酸サイダー)、ワンダ(コーヒー飲料)などがある。

アサヒ清涼飲料事業は、2019年の2億6,515万箱から2020年に、主要ブランドを中心に2億7,050万箱を販売することを目指している。

同社は今年、三ツヤサイダーの新しいフレーバーを発売する予定がある。

東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、同社は飲料のマーケティングに変更を加えている。

「来日する大勢の外国人によりソフトドリンク需要が増えると予想しています。バックラベルに英語を用いた、カルピス・ウォーターとウィルキンソンのパッケージをリニューアルします」と説明した。