ビールの賞味期限延長:サッポロは食品廃棄物を減らすため、有効期限を延長

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サッポロビールは、ビールと第三のビール製品の賞味期限を既存の9か月から12か月に延長する。

変更は、2020年3月以降に製造された21製品に適用される。2020年3月に製造された製品の有効期限は2021年2月となる。

FoodNavigator-Asia誌の問い合わせに対し、同社は、この動きはサプライチェーン全体で食品廃棄物を減らすことにあると説明した。

食品廃棄物は日本を含む世界的な問題であり、早急な対策が必要となっている。 同社は、日本の一人当たりの食品廃棄物の量は年間51kgと推定されることから、国内の食品損失(可食部分)は年間6,400万トンを超えていると述べた。

サッポロは対応が持続可能な社会に貢献するチャンスだと考えている。 同社のコーポレートコミュニケーション部門のマネージャーであるYasuhiro Nagumo氏は、「(私たちは)消費者が廃棄物の損失を減らすことの重要性に対する理解と関心を深めるのを手伝いたいと考えています。」

同氏によると、エビスビール、サッポロビール黒ラベル、麦とホップは、新しく賞味期限が延長された21ブランドの中に入っている。

また同社によれば、変更はビール缶とボトルに適用されるが、樽は適格ではなかった。

有効期限の延長は、成分と生産方法を改善することで可能となった。

Nagumo氏は「原材料、製造、保管、納品などのさまざまな品質改善イニシアチブを蓄積することにより、貯蔵寿命が延長されました」と説明している。

現時点で、ノンアルコールビールの有効期限はすでに12か月になっている。

包装ラベルの変更

同社によれば、アルミ缶製品の製造期間を表示する方法にも変更がある。

現在、製造情報の詳細には、製造年と月、および製造が月の前期、中期、または後期のいずれで行われたかが含まれているが、新形式は、製造年と月のみを示すことになる。

サッポロホールディングスは、8月前半の第2四半期の財務報告で、日本のアルコール飲料事業が、フード&ソフトドリンク(32%)、不動産およびその他(7%)の事業の中で最大の収益(61%)をもたらしたと述べている。