Lumina Intelligenceは、FoodNavigator-Asia誌の出版社であるWilliam Reedが運営するインサイトサービスである。
世界20か国で実施されたサステナビリティに関する最新のレポートで、サステナビリティクレームは日本市場の製品小売に大きな影響を与えることを明らかにした。
Lumina Intelligence Sustainabilityの市場アナリストであり、レポートの共著者であるOliver Nieburg氏はFoodNavigator-Asia誌に「日本の消費者は何よりもサステナビリティクレームをするブランドを評価する」と語った。
「サステナブルなチョコレート、コーヒー、紅茶のオンラインエンゲージメントは、分析を行った20か国で[そのような]宣言のないブランドよりも一般的に低かったのに対し、日本では宣言のある製品の平均レビューとスターランキングは高かった。」
研究者は、5つのオンライン小売業者(イトーヨーカドー、イオンネットスーパー、マツキヨ、ガイアお茶の水、アマゾンジャパン)で、日本のベストセラー チョコレートタブレット、チョコレートバー、緑茶、紅茶、コーヒーの141品目を分析した。
チョコレート、コーヒー、紅茶製品の28%が、オンパックまたはオンライン製品説明でサステナビリティをクレームしていることが解った。
これらの結果は、消費者にとってサステナビリティをクレームするよりもプレミアム製品のほうがはるかに重要であり、そのような宣言をする製品はわずか9%である中国での知見とはまったく対照的であった。
「日本は、サステナビリティクレームをする製品の割合で世界市場に沿っており、サステナブルなチョコレート、コーヒー、紅茶市場は、宣言がはるかに少ない中国、韓国、インドなど、アジアの他の国よりも発展している」と Nieburg氏は説明している。
「認証取得をしている日本の製品は、そうではないブランドと比較して平均小売価格プレミアムが33%、オーガニックでは39%であるため、これは励みになります。」
レポートの分析に含まれる「サステナビリティクレーム」は、第三者認証クレーム(フェアトレード、レインフォレストアライアンス、UTZなど)、企業プログラムクレーム(ネスレココアプラン、リンツファーミングプログラムなど)、またはオンパックまたはオンライン製品説明のオーガニッククレームがある。
キーデータ
食品・飲料カテゴリーに関しては、日本のコーヒーブランドが最もサステナビリティクレームを行っており、ベストセラーのコーヒーブランドの40%がオンラインでオーガニックの表示を行っているが、チョコレートではあまり普及しておらず、表示をしている製品はわずか20%であった。
「これは、サステナブルなクレームをする日本のチョコレートの選択を拡大する機会があることを意味します。ブランドはプレミアムを課しながら、消費者の需要をも満たすことが可能です。」とNieburg氏。
国内で最も人気のある2つの第三者認証は、フェアトレード(69%)とレインフォレストアライアンス(31%)であるが、企業プログラムのクレームはまれであった。
「ネスレココアプランなど、企業プログラムの表示がある製品は、日本のオンラインベストセラーチョコレート、コーヒー、紅茶ブランドには含まれていません」とレポートは述べている。
日本で最も高いオンラインエンゲージメントを獲得しているサステナブルなブランド(平均レビューとスターランキング)は、マウントハーゲンコーヒー、ボガワンタラワティーエステート(BPLセイロンティーガーデン)、クリッパーティーであった。