パルプパワー:ネスレジャパン、砂糖なしで作ったキットカットを発売

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ネスレジャパンは、天然甘味料として精製糖の代わりにカカオパルプを使用した砂糖無添加の新しいキットカット製品を発売。

カカオフルーツチョコレートは、カカオ豆と白いパルプから作られた70% ダークチョコレートバー。2019年秋には日本のKITKAT 8店舗(東京、大阪、川崎、広島)とネスレジャパンのオンラインショップで販売される。各バーは、税抜きで400円。

甘いもの

カカオの果実には、カカオ豆とカカオパルプが含まれている。これらには含まれる果糖により自然な甘さがある。 パルプは通常、カカオ豆を発酵させるときに部分的に糖として使用されるが、ほとんどは通常廃棄される。

ネスレはパルプを抽出粉末し、精製糖の代わりに甘味料としてチョコレートに加える自然なアプローチを開発した。

同社は、このアプローチは将来の食品アプリケーションにさらなるチャンスを提供するだろうと述べている。

革新的な技術については特許を申請しており、チョコレートの味、食感、品質を損なうことはないとしている。

味とトレンド

新しいイノベーションは、企業が消費者の嗜好やトレンドを先取りしようとし、消費者が食品中の成分をますます意識しているところに生まれる。

ネスレのマーケティング・営業 戦略的事業部門責任者であるPatrice Bula氏は、次のように述べている。「私たちは、砂糖を加えずに、カカオフルーツだけで作った新しいチョコレートをチョコレート愛好家にお届ける出来ることを誇りに思います。これは、カカオパルプの自然な甘みを使って純粋で斬新なチョコレート体験を提供する真の革新です。」

カカオフルーツ チョコレートは、カカオ由来の初めてのピンク色のチョコレートである2018年1月に発売されたキットカットブランド「ルビーチョコレート」、同様に2019年1月に発売された火山島で栽培された希少な種類のカカオから作られたチョコレートである「ボルカニックチョコレート」の順調な上市に続く発売となる。

ネスレは2020年には、カカオフルーツチョコレートを世界的に発売する予定。