缶の需要: 昭和電工、市場成長の中でベトナムの生産拡大

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飲料缶メーカー、昭和電工は、ベトナムでの需要拡大に伴い、同国での生産拠点を拡大している。

「ベトナムは市場が拡大しており、有望な市場と考えています。 ベトナム以外にはタイに生産拠点がありますが、計画は未定です」と同社の広報担当者はFoodNavigator-Asia誌に答えた。広報担当者によると、ビールセクターはベトナム国内のアルミ缶の最大の需要を占めている

同社は4月、事業拡大の動きとして、ベトナム南部のバリア・ブンタウ省に3番目の生産拠点を設立すると発表した。 新しい生産拠点は、毎年13億缶を生産する予定。

関連会社であるハナキャン社が運営する他の2つの既存工場も生産レベルの増加を計画している。例えば、ハナキャンのバクニン工場に、製蓋の予想生産能力が年11億個の追加の缶生産ラインが設置される。

 新施設の投資額は約70億円。これら施設の操業は来年7月に開始予定。

同社は、より高い生産量が「ベトナムのどこでもカバー」するのに役立つと考えており、総容量は毎年31億個の製缶と33億個の製蓋に達する。

ホームマーケット戦略

また、昭和電工は国内事業の収益性向上に向け、一連の計画を発表している。

広報担当者によると、アルコール飲料のアルミ缶市場は安定しているが、需要が縮小するにつれて、ノンアルコール飲料の場合は逆になっているとの事。

これはペットボトルの使用にシフトしているからで、そのため、ノンアルコール飲料用アルミニウム缶の必要性が減少することが予想されている。

同社は、日本のアルミニウム缶の総需要は沈滞すると予測している。

そのため、市場のニーズに合わせて生産能力を調整することで、増益を図る。

これには、生産能力の合理化、固定費の削減、アルミニウム金属の市場価格を参考にしたアルミ缶の販売価格の促進などが含まれている。

「日本ではアルミ缶の販売価格は顧客との交渉で決まりますが、収益を安定させるためにアルミ缶の販売価格が地金の価格と連動して決定されるよう顧客と交渉していきます。」と広報担当者は語った。」