お菓子:日本のデザートと菓子業界の4大トレンド

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最近のFoodEx Japanショーで見た、勢いに乗るアイスクリームから高含有ココアのチョコレートまで、今の日本で菓子とデザートのカテゴリーを形成している4つの傾向。

1)アイスクリームは消費者が好むトップ

矢野経済研究所が最近行った調査によると、アイスクリームは日本の消費者が選ぶNo.1のデザートにランクされている。

2,626人の回答者のうち、78.1%がアイスクリームは「大好き」または「好き」としている。「大嫌い」または「嫌い」は1.3%しかなかった。

さらに、回答者の大半(53.4%)が週に1回以上、スーパーやコンビニで購入してアイスクリームを食べている。

多くの製品と同様に、限定品は信じられないほど人気がある。

 

2)ヘルシーチョコレートがスイートスポットを熱くする

全日本菓子協会によると、日本のチョコレート市場は健康上の利点が認められたことから、成長を目の当たりにしている。

同協会の平成28年のデータによると、チョコレートの生産高は現在3,800億円(4.4%増)で、小売金額は5,260億円(4.4%増)となっている。 

特に高ココアチョコレートが好調に推移している。

この傾向の流れに乗っている企業には、72-95%のココアを含む一連の高ポリフェノールチョコレートであるチョコレート効果シリーズを販売する明治などがある 同様に、ロッテの「乳酸菌ショコラ」シリーズにはプロバイオティクスが含まれているが、常温保存可可能となっている。

 

3)高齢者向けキャンディークラッシュ

飴菓子の平成28年の生産額は1,880億円(5%増)、小売金額は2,610億円(4%増)であった。

子供向け(小袋)向けの売上は好調だが、健康志向の高い消費者、特に高齢者向けの機能性商品も好調である。

全日本菓子協会は「高齢者はキャンディの積極的な消費者であり、市場に影響を与えているため、機能性を重視した健康志向の製品の需要がこれまで以上に高まっています。」と述べている。

小規模世帯の数が増え、軽い間食の需要が高まり、小容量のパッケージや個別包装された製品に対する需要も高まっている。

 

4)アイスクリームはまだ伸びるか?

アイスクリームは日本のトップデザートかもしれないが、ロールアイスクリームが若い消費者の間で急速に注目を集めている。

これはタイが発祥地だが、現在はアメリカとヨーロッパに店舗が開設されていることから、世界的に大きなトレンドになりつつある。

2017年6月、ニューヨーク風コールドアイスクリーム店「Roll Ice Cream Factory」が東京都神宮前に1号店を出店した。

液体アイスクリームを-10℃以下に冷却した皿の上に置いた後、へらで巻いて作る。

この作業は見るのが楽しく、果物やソースのデコレーションがロールをさらに魅力的にし、特に、購入したものの写真をインスタグラムに投稿する若い消費者にとってはたまらないものとなっている。