サントリーの見識:オフィスワーカーに好評のPETボトル入りコーヒー

PET.jpg

サントリーによると、ペットボトル入りコーヒーは若手オフィスワーカーの間で人気が高まっており、手早く飲める(RTD)コーヒー市場が縮小しているなか、主要な販売促進要因となっている。

「Craft BOSS」のPETボトル入りコーヒーシリーズは、特に缶コーヒーになじみのないサラリーマンや女性の消費者に歓迎されている。

2017年4月に発売された「Craft BOSS」の年間販売量は2700万ケースを超え、「非常に強い」実績を記録して2018年に過去最大の販売記録となった。

サントリー食品インターナショナル株式会社(SBF)のグローバル企業広報担当のNaoko Kushima氏は、FoodNavigator-Asiaに、PETボトル入りコーヒーは包装と飲みやすさから人気が高まっていると語った。

「PETボトル入りコーヒーにはボトルキャップが付いているので、オフィスのデスクで少しずつコーヒーを飲みたいという現代の働く人達にとっては好都合です。 (ゆっくりとコーヒーを楽しむことができます)。また、PETボトル入りコーヒーは飲みやすく、スタイリッシュなパッケージデザイン故に人気があります。」

対照的に、缶コーヒーはRTDコーヒー市場の大部分を占めるトラディショナルな勤労者に好まれている、と同氏は指摘した。

「缶コーヒーは、短い休憩時間にコーヒーを飲むことを好むトラディショナルな人達に好まれています。缶コーヒー愛飲者はまた、コーヒー飲料の大量消費者またはリピーターになる傾向があるので、依然としてRTDコーヒー市場の大多数を占めています」と説明した。

サントリーによると、昨年は107.1百万ケースの「BOSSコーヒー」が販売されたが、これは縮小するコーヒー市場にもかかわらず、2017年から8.1百万の増加であった。

サントリーの「BOSSコーヒー」はボトル入りと缶入りの体裁なので、1ケースに30缶または24本のコーヒーを入れることができる。

昨年の売上記録は、2017年以来の最大の増加量であった。

昨年のEuromonitorのレポートによると、サントリーは「Craft BOSS」コーヒーが大成功を収めているため、引き続き主要なプレーヤーとなっている。

「缶入りRTDコーヒーが減少したためBOSSは苦戦したが、Craft BOSSの好調な業績が減少を補い、成長を確実なものにした」とレポートは述べている。

2019年のプラン

サントリーは今年、マーケティングキャンペーンと独自の製品ポートフォリオを通じて「BOSSコーヒー」の販売を促進する。

昨年、「BOSSコーヒー」は1億ケースの売上記録を打ち出し、サントリーの2番目のブランドとなった。サントリーは、テレビコマーシャルの増加と販売キャンペーンが成功に貢献したのだろうとみている。

最初に1億ケースを達成したブランドは、「サントリー天然水」であった。

Kushima氏は、「(今後も)多様化する消費者のニーズを見出し、対応する」と述べている。

価格改定

SBFは少なくとも1.2リットル以上のすべてのPETボトル入り製品の価格を改定する予定でいる。

5月1日から、各ボトルは税抜きで20円値上がり、価格改定は全国で実施される予定。

ただし、トクホ・機能性表示商品・業務用専用商品およびダブルブランド等の流通取組商品は対象外となる。