アレルゲンフリーのコラボレーション:食品会社 4社がレシピを作り上げる

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日本ハム、ハウス食品、オタフクソースと永谷園は、食品業界初の提携により食物アレルギー配慮レシピを送りだす。

レシピには、卵、牛乳、ピーナッツ、エビ、カニ、ソバ、小麦などの主要な食物アレルゲンは含まれていない。 日本の食品表示法の下では、食品中にこれら7つのアレルゲンのいずれかを含む場合、表示が義務付けられている。

まず、揚げカレーパン、プチピザ、おにぎり、サラダとマヨネーズディップ、米粉で作ったパンケーキ、ハムパンを含む6つの食物アレルギー配慮レシピが各社のWebサイトで公開された。

これらのレシピは、オタフクのノンエッグマヨネーズ、ハウス食品のカレー、日本ハムのハム、永谷園のAラベル鮭のフリカケなど、4社の製品を使用している。 

共同声明は、このコラボレーションの主な目的は、「食物アレルギーに関係なく、誰もが美味しい食事を楽しめる社会の実現に貢献すること」であるとしている。

アレルゲンフリーの加工食品成分は限られているため、アレルゲンフリーレシピの数を増やすことは難しいという消費者からの声を受けてのことであった。

FoodNavigator-Asiaの問いに、ハウス食品、オタフクソース、永谷園から、新しいレシピをどのくらいの頻度でリリースするかは決まっていないが、レシピを使った料理イベントを東京、大阪、広島で開催する計画があると回答があった。

今後は、4社が協力して食物アレルギーに関する情報を広め、関連製品のプロモーションイベントを開催する予定。

食物アレルゲン対策

現在、日本では食物アレルゲンとして一般に識別されている27の成分がある。

7つの特定原材料を表示することは必須で、残りの20のアレルゲンの場合には、自主的な表示が消費者庁により推奨されている。

表示推奨の20のアレルゲンには、鶏肉、アワビ、イカ、大豆、りんご、桃、そしてゼランチンなど、さまざまな家禽、魚介類、ナッツ類、および果物が含まれる。

原則として、アレルゲンは個別に記載されなければならない。 例えば、原材料名欄には、ハム(卵と豚肉を含む)、マヨネーズ(卵と大豆を含む)として記載されるべきである。

以下の成分リスト例のように、ケースバイケースでまとめて表示される場合がある:ニンジン、ハム、マヨネーズ(卵、豚肉、および大豆を含む)。

言葉の壁

専門家によると、当局および業界は食品中のアレルゲンを表示する努力をしてきたが、日本語を理解していない外国人にメッセージが効果的に伝達されない可能性がある。

神奈川県相模原病院のアレルギー・リウマチ臨床研究センター副所長のDr. Motohiro Ebisawaによると、日本には多くの海外からの観光客や居住者がいるため、食物アレルゲンを英語で表示することは「絶対に必要」であるとのこと。

ジャパンタイムズ紙は、国際観光振興機構は観光関係者とのセミナーで食物アレルギーの問題を提起したことを伝えた。