「新製品をほぼ毎日のように発売」:日清が新商品開発とプレミアムブランド推進に着手、3倍成長を目指す

By Tingmin Koe

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「新製品をほぼ毎日のように発売」:日清が新商品開発とプレミアムブランド推進に着手、3倍成長を目指す
カップ麺業界の大手日清は、2021年度に商品開発やプレミアムブランドを中心にアジア市場(中国を除く)で2億1300万ドル(241億円)まで拡大することを目指す。

日清食品ホールディングスの岡林大祐広報部長がFoodNavigator-Asia​に語った。「(この目標を実現するために)アジア各国の子会社で、当社の主要ブランドであるカップヌードルの販売を推進しています。

日本国外のカップヌードルの販売対象は、一定の生活水準を有する若年層です。新しいデザインや味を開発し、ウェブマーケティングやSNSなどでプロモーションを実施することで、そのターゲット市場にアプローチしています」

「日清は新製品をほぼ毎日のように発売しています。事実、日清ジャパンは昨年、日本市場だけで350以上の新製品を発売しました」​と彼は続ける。

同社はまた、2017年度から5年間で世界時価総額で89億米ドル(1兆円)の目標を設定した。

成長戦略

プレミアム化は、日清の中期成長加速プランの中で最も重要である。

「(日清は)人気ブランドであるカップヌードルを高付加価値製品として海外展開する動きを加速し、収益性を向上していく予定です」​と岡林氏は述べた。

「(この方針は)会社が持つ強みを最大限に発揮できるでしょう」

「(さらに、カップヌードルの)海外売上高を50%増やすことを目指しています」

これとは別に、日清は、国内外市場でのインスタントラーメン以外のビジネスの拡大を検討している。

同社はこれを「収益と利益を生み出す第二の柱」​と呼んでいる。

「インスタントラーメンの他に、日清では国内外の第二の主要収入源として、菓子や朝食用シリアル事業を展開しています」​岡林氏は言う。

「また、チルド食品、冷凍食品、飲料事業では、国内での利益成長を目指します」

日清は、ローカルの消費者の需要とニーズに合わせて、日本国内での国内拠点の強化を図る。

「「21世紀を代表する企業」となるために、日本国内の基盤を強化したい」​と彼は言う。

「日本の人口は徐々に減り、社会は高齢化しています。このような状況の中、日清日本支社では、若年層のコア消費基盤の他、一部の新製品をシニア市場に投入しました」

彼は、ビジネスチャンスと急速に成長する中産階級を基準にすると、現在の優先順位はブラジル、ロシア、インド、中国であると付け加えた。

新たな提案とリソース

日清の多くの新製品の中でも、現在の健康で低塩分、低脂肪、低カロリーのトレンドに対応しているのは、カップヌードルナイスシリーズだ。

「日清日本支社は2017年にカップヌードルナイスシリーズを発売しました。これは、オリジナルのカップヌードル製品よりも味が強めでスープも濃いですが、低カロリー(176 kcal)、脂肪分を50%オフ、そして糖質を40%カットしています」​岡林氏は言う。

「このカップ麺はヘルシーでもあります。ノンフライ製法で繊維を多く含むように開発しました」

消費者の需要増加に対応するため、近々、滋賀県に建設中の新工場が完成する。

岡林氏は次のように語る。「この次世代スマート工場では、自社の研究開発センターで開発したIoTと最新鋭の機械を使用することで、製品の安全性とコスト競争力を向上させます」

工場は2019年12月に完成予定だ。

世界のインスタントラーメンの販売規模とトレンド

最近の報告によると、ここ数年の世界のインスタントラーメン市場は、2017年にわずかな復調の兆しが見える前まで低迷していた​。

「インスタントラーメンの世界的需要が落ち込んだ主な理由は、中国での需要が減少したことです」​と岡林氏は説明した。

「スマートフォンでフードデリバリーサービスを利用する中国人が増え始めました。

ただ、日清を含むインスタントラーメンのメーカーは最近、高付加価値のプレミアム価格の製品ラインを市場に投入し始めており、これは好評を博しています」

業界の他の多くの食品カテゴリーと同様に、インスタントラーメン市場の動向も持続可能性と健康的な食生活に向かっている。

岡林氏は次のように語る。「最近では、環境問題と食品の栄養価を意識する消費者が増えています。

当社は、日清食品の創業者である安藤百福が提唱したインスタントラーメンの5つの開発原則に、「栄養価」と「環境の持続可能性」の価値を加えました」

60年前に安藤氏が提唱した5原則は、おいしさ、安全性、利便性、保存性、手頃な価格だという。

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