「輸入ビールブランドを含む、[中国ビール]市場のプレミアムセグメントは、劇的な成長を続けています」とサッポロビールは声明を出しています。
「[当社]もまた、この市場セグメントに足場を築き、販売チャネルを拡大するつもりです」
世界のビール市場は市場研究者によると2016年に5300億米ドル、2022年までにおよそ7500億米ドルに達すると予想されています。プレミアムビールは2022年まで最高のCAGR(年平均成長率)での成長が予想されています。
アジア太平洋地域は、2016年に世界の30%以上のシェアを占め、最大の需要があります。全米ビール卸売業者協会(National Beer Wholesalers Association)によればこの内の中国が最大の消費国で、全体の27%(4億3300万バレル)以上を占めています。
「日本の食品市場の成長と外国人観光客の増加に支えられた、最近の日本ブランドの人気を考慮すると、[サッポロビール]は今が市場に再参入し、ABIとの総代理店契約を通じて販売委託を開始する適時であると決断しました」と付け加えます。
「[当社]はABIとの提携によって、2022年には100万ケースの販売と、拡大する中国市場でのブランド確立を目標としています」
サッポロプレミアムビールの中国への輸出は今年後半、10月~11月には開始されます。
AB InBevが中国のプレミアムおよびスーパープレミアムビールを独占
サッポロビールは声明の中で、AB InBevを「プレミアムセグメントにおける市場プレゼンスで優位に立つ企業」と表現しています。NBWAによると、中国ビール市場でAB InBevは14%のシェアを占めていることを考慮すると、これは間違いではありません。
AB InBevは中国で30年以上営業しています。昨年は中国の福建省に新しい醸造所を開設するなど、近年は中国に多くの投資を行なっています。
AB InBevグループCEO Carlos Britoは、飲み物といえば、同社が中国のプレミアムビール市場を独占していると強調しました。
「当社はすでにプレミアムカテゴリーを独占し、現在ではスーパープレミアムカテゴリーを構築しています。これは価格も利ざやも2倍です。ここが展開中のチャネルです。」
AB-InBev社の文書によると、Hoegaarden、Corona、Franziskanerなどのスーパープレミアムブランドは2017年度に約2倍となりました。Seeking Alphaの意見記事にもAB-InBevが「中国のすべてのスーパープレミアムビール販売の業界リーダー」と書かれています。