FoodNavigator-Asia および NutraIngredients-Asiaとのインタビューで、DuPont Nutrition & Healthのグローバル・イノベーション・リーダー(セールス アプリケーション食材)であるKobus De Klerk、とDuPont Nutrition & HealthのAPAC地域最高責任者Li YongJing博士は、日本に新しく設けるイノベーションセンターに対するDuPontの意気込みを明らかにしました。
東京に近い神奈川県にある700m2 規模を有するイノベーションセンターは、一連のカスタマイズ食品および栄養ソリューションの提供を通じて売り上げを押し上げることを期待されています。
これは増え続けるDuPontのイノベーションセンターのリストに加わる最新のセンターであり、またDuPontの日本における最初のセンターでもあります。同社は現在、世界中で30超のイノベーションセンターを運営しています。
「このラボは事業開発を加速するために設けました。APACでは、常に二桁の成長を目標にしています」 とLiは語っています。.
「日本での市場は現在1~2パーセントの成長を遂げています。当社は4~5パーセントを目指しています。」 Klerk博士はこう付け加えます。
Klerk博士は、毎年10,000の新製品が発売される日本は、米国さえも上回り、非常に競争的な市場であると強調しています。
日本のセンターは、現地の高齢化市場向けのソリューションを提供するために特化する予定です。
高齢者のニーズ
この企業は、高齢者向け製品開発の対象として、免疫向上、消化器系、筋肉強化および嚥下機能を含む4つの領域を特定しました。
「高齢者は、免疫、消化器系、筋肉および骨の弱体化により、求める食事が異なります。嚥下機能も変化します。したがって、業界は高齢者を助けるソリューションを提供する必要があるのです。」 Liは続けます。
このように、同社は、高齢者の身体機能を改善し維持することを支援する食品栄養ソリューションを提供しようとしています。
例えば、高齢者が睡眠前に消化できる夜用ヨーグルトなどのアイデアがあるそうです。
大豆などの植物に由来する食品原料からのタンパク質を含む製品は、睡眠中の筋肉構築に役立ちます。夜用ヨーグルトには乳清タンパク質とカゼインも含まれています。
DuPontはまた、単一タンパク質からなるヨーグルトよりも、多タンパク質ヨーグルトの方が、筋肉を作る優れた材料であると説明しています。Liは、植物由来のタンパク質ヨーグルトはより健康的であるとも言っています。
さらに、同社は高齢者向けに ビフィズス菌 HN019™ を含むチョコレートも開発しました。
このチョコレートは食細胞を増やし、NK細胞の活動を改善し、腸内ビフィズス菌の数を増やし、結腸通過時間を改善することで、高齢者の免疫系を支援します。
高齢消費者をターゲットとした製品の他に、同社はG4酵素技術により長期間にわたって新鮮さを保つパンの製造など、消費者全般向けの製品においても改善しようと努めています。
その他の食品分野でのイノベーションは、乳製品、飲料、ベーカリー、栄養補助食品などさまざまな形態で提供される予定です。
グローバルな科学で現地の味を
De Klerkによると、日本のイノベーションセンターは現地のニーズに対応しますが、センターから広まるアイデアとイノベーションは最終的に、幅広いAPAC市場に影響を与えることになります。
「日本は影響を与える主要市場です…同じような食品コンセプトを、グローバルな高齢化問題に直面している他の国々にも広めたいと考えています。” と語っています。
すべてのイノベーションセンターは、その最寄り市場からの情報を交換し、それぞれのイノベーション能力を強化する、とも語っています。
日本市場に対する主要な提案は、「グローバルな科学で現地の味を」提供することだと言っています。
財務業績
DuPontは昨年、世界中で210億ドルの売上を上げた特殊製品企業です。エレクトロニクスからイメージ化、輸送、高級ポリマー、安全や建築、栄養やバイオサイエンスにわたって事業を展開しています。
その中で、他の事業はそれぞれ50億ドルである一方で、60億ドルを会社にもたらした栄養およびバイオサイエンス事業は最大に貢献しています。