この新しいデータは、貿易機関オーストラリア・オーガニックがシドニーで開催した今週の「Naturally Good Expo」で公開されました。
Andrew Monk議長は、オーストラリアのオーガニック食品の輸出額は7.17億ドルで、2012年の1.26億ドルから年平均成長率40%を示していると語っています。
「これは素晴らしいことです」と彼は言います。「輸出額の増加はオーストラリア経済の発展と、雇用や成長への投資の増大を意味するからです」
更に彼は、2016年には3751名だったオーガニック認定事業者の数が2017年には4028名まで増えたことに言及し、「合併が進行しているにもかかわらず、この数字なのです」と付け加えました。
2017年の世界輸出量は、総体的に安定していました。これは多くの地域で降水量が平均以下だったことが原因の1つです。
しかし、この輸出量は2017年の終盤から上向き、2018年には更に数字が上昇するだろうと報告されています。
Monk議長は、多くのアジア諸国における需要の増加により、輸出量は伸び続けるだろうと期待しています。
「オーストラリアは3500万ヘクタールを超える世界最大のオーガニック認証農地を保有しています」彼は語っています。「米国ではオーガニックビーフにおいてトップクラスの位置を維持していて、アジアからの需要も増えています。乳製品においては、特に中国で乳児用調製粉乳の売れ行きが好調です」
実際、報告書では日本、中国、シンガポールの容積トンあたりの輸出量は2017年にそれぞれ62%、55%、6%の増加を示しています。これは米国における24%の下落とは対照的です。
「全体の容積トンから見ると米国が最大の輸出先であるということには変わりませんが、2017年の輸出量は低下しています。これに対して中国本土の輸出は急増していて、韓国に代わり第2位の座に就きました」と報告書には記されています。
「日本や香港と同様、シンガポールは引き続きオーストラリア産オーガニックの安定した輸出先です」
オーストラリアの動向
国内市場においては、オーストラリアでは6割以上の世帯が毎年オーガニック製品を購入していると主張していて、消費者の12%がオーガニック製品を信奉していると自称しています。
報告書によると、多くのオーストラリア人はオーガニック製品の購入において、新鮮さ、味、品質と並んで環境や食品の安全性を重要な動機としています。
また、報告書には回答者の67%がコストは相変わらずオーガニック食品を購入しない最大の要因で、次に40%が「オーガニック表示の信頼性」を挙げていると記載されています。
しかし、認証法に対する理解が深まることにより業界は恩恵を受けているとMonk氏は語っています。オーガニック認定機関であるACOの「BUD」マークの消費者間での認知度は49%まで増えたが、オーストラリア・オーガニックでは輸入国内市場要件の単一規格のために政府にロビー活動を続けていることを彼は付け加えました。
単独の「業界頂上団体」の設立に関する協議が順調であることに触れ、彼はこのように語っていました。「今年のクリスマスまでには、オーガニック産業は1990年代前半よりも調和のとれた場所になっているでしょう。
オーガニック産業は今後も成長し、ショートパンツから長ズボンの段階に来ているのです」