これまで、コカコーラがアルミボトルにピンクの花びらをあしらった春限定の桜ボトル、2月には桃味バージョンを発売しています。
この数年間、経済不況や消費者の健康志向の高まりにより、炭酸系市場は停滞が続いていました。これにより、限定バージョンの発売に拍車がかかりました。
コカコーラは、さまざまな限定バージョンの味を考案しました。昨年、コカコーラは、脂肪の吸収を抑える難消化性デキストリンを含み、法律により特定保健用食品に認定された初の飲料水「コカコーラ・プラス」を発売しました。
革新技術に精通しているペプシも、斬新なフレーバーの発売においては独自の経験を重ねてきました。昨年10月に発売されたフーセンガムのような味わいの「ヒミツ」の原料を配合したピンクのハロウィンバージョン、炭酸ガス圧を高め、カフェイン配合量の多いペプシストロングショット(新しいボトルは耐圧設計にする必要があり、ガス含有量が非常に高くなった)などもこれに当たります。
しかし、今年、ペプシは大規模な新商品発売の準備を進めています。
北斎の代表的な浮世絵「神奈川沖浪裏」をあしらい、日本をイメージしながらも、すぐにペプシとわかるボトルのJコーラが、和のスパイスや柑橘類が配合されています。
ペプシ日本の製造元であるサントリーによると、新しい「Jコーラ」は、開発中にコーラ好き100人にアンケートを実施し、日本の嗜好に合わせたデザインされた新しい戦略的ブランド、「Japan & Joy Cola」の一環となるものです。その結果、スッキリした後味と深い飲みごたえが楽しめるペプシが完成しました。
アンケートでは、日本のコーラファンにとって最も重要な要素は、豊かな味わいとサッパリした後味であると言う結果が出ました。
4月、日本全国で発売されると、カロリーゼロの「ゼロ」、カシスの後味が残る「ミッドナイト」(アンケートに回答した日本人消費者の半数が夜遅く飲みたいと答えた)なども併せて発売されました。サントリーによると、「余韻の残る夜のシーン」を楽しむのに理想のパートナーということです。
現在、ペプシの日本市場シェアは2番目に高く、コカコーラを追随しています。日本のコカコーラは、アメリカに次ぐ第2の市場であり、売上高は100億ドルを超えています。飲料水部門では、サントリーの市場シェア(17.1%)は競合であるコカコーラ(22.4%)に続いています。